OUR STORY
なぜヤギなのか。
よく聞かれる質問です。これには、私たちの社長が体験した幼い日の思い出が大きく影響しています。 社長の話にお付き合いください。戦後まもなく、妹が生まれました。食糧難からか、母は母乳の出がよくなかったのです。ある日、父が家に
ヤギを連れ帰ってきました。母乳の代わりにヤギのミルクを、と考えたからです。医者からは「体が弱い子だから長く生きられないかもしれない」 といわれたそうですが、妹はヤギのミルクで元気にすくすくと育ちました。ヤギのミルクは「命をつなぐミルク」だと、子どもながらに思った訳です。
粉ミルクが一般的ではなかった時代、日本でもヤギのミルクは母乳の代用品として飲用されていました。母乳の成分に近いからです。 昭和30年ころをピークに、現在ではヤギの飼育頭数は激減しています。
魅力と可能性を感じて
もちろん個人差はありますが、ヤギのミルクはアレルギーが起こりにくといわれています。栄養面でもすぐれた部分が多くあります。 スッキリした口当たりの良さも特徴です。現在は食の好みや調理法が多様化しています。その一方で高齢化が進み、農業が縮小化している中、
ヤギのミルクが果たす役割は大きいのではないだろうか。社長の経験も重ね合わせ、私たちはそう考えました。ヤギのミルクに大きな魅力と可能性を感じ、
北海道・日高町に広大なヤギの牧場を持つことにしたのです。
品質への自信。
ヤギのミルクは特有のクセがある。そう思っている方もいるかもしれません。これには理由があります。
ヤギのミルクは周りのにおいを吸着しやすいからです。そこで私たちは「おいしいヤギのミルク」のために、
牧場や加工施設のあり方を徹底的に考えました。ヤギ舎を清潔に保つのはもちろん、ヤギになるべくストレスをかけない環境づくりや
飼育方法にも努めています。さらに極力空気にふれさせない加工技術により、くさみがほとんど感じられないミルクを、食卓へお届けすることが可能になったのです。